遺産相続を弁護士に依頼するメリットとは?
遺産相続は、大きな金額が動く可能性があるため、相続人同士で争いに発展する事態が、しばしば発生します。
当事者同士で解決しようとすると、余計にこじれてしまったり、平行線を辿る一途となることも多いですが、第三者である弁護士を入れることによって、円満解決や、早期解決に結びつく可能性があるのです。
今回は、遺産相続の問題で、弁護士に依頼するメリットについて確認していきましょう。
【遺産相続を弁護士に依頼するメリット】
遺産相続について弁護士に依頼するメリットはさまざまありますが、今回は3つに絞って確認していきたいと思います。
① 有効な遺言書を作成できる
被相続人が亡くなる前の生前対策として遺言書の作成があります。
遺言書の種類の記事で、3つの遺言書の残し方があるとお伝えしました。自身で自筆証書遺言や秘密証書遺言を残した場合、最も問題になるだろう事柄は有効性についてです。遺言書の内容は具体的に記載をしなければ、せっかく残しても無効になってしまうことがあります。しかし、弁護士に相談、依頼をすることによって自身が遺言書に何を残したいのか明確化し、
より有効で納得のできる遺言書を作成することが可能となってきます。
また、他方で遺言書は、相続争いのリスクを下げてくれる効果があります。
遺言書は被相続人の残した最後の意思が反映されているので、基本的に内容に沿った遺産の分割等がおこなわれます。
そのため、他の遺産の分割方法に比べて争いに発展する可能性が低くなるのです。
② 相続人同士で、遺産相続について揉めたとき
遺産相続では、誰が何を相続するといったトラブルから、遺留分などの請求など、お金についての争いがたびたびおこなわれています。相続争いは、一部の富裕層のトラブルであると認識されることもありますが、実際相続のトラブルが多いのは、遺産額が5000万円以下と比較的少ない金額でも発生しているのが現状です。
5000万円というと大きな金額に感じる方も多いと思います。しかしながら、都市部などの地価が高い場所に一軒家を構えている場合は、5000万円をこえることも珍しくはない話です。
トラブルが起きた際には状況が悪化する前に、弁護士へ相談することをおすすめします。第三者である弁護士が間に入ることによって、感情的にならずに話し合いが進むことでスムーズに解決できる可能性もあります。
また、主観的に見えがちだった物事に対して、少し距離をおくことで、客観的に自身を見つめられる効果も期待できます。
③ 遺産相続での手続きを代行してもらえることが出来ること
遺産相続の手続きはとにかく期間が短いです。
特に相続放棄や限定承認の手続きは、原則として相続開始から3か月以内にしんければならないものになります。遺産を相続するにあたって、場合によっては相続人調査や財産調査が必要になるときがあります。
しかしながら、被相続人の配偶者や縁の深い方は、法事を主導して執り行うことがあるので、中々財産整理に手が回らないことがあります。
そんな時に弁護士に依頼することによって、手続きの不備を無くし、二度手間を防げることがあります。また、精神的な負担や疲労も軽減される可能性が高まるのです。
以上が、弁護士に遺産相続の悩みやトラブルを相談するメリットとなりました。
ムネカワ法律事務所では、京都市・大津市・長岡京市を中心に京都府や滋賀県に、
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